ナレーター・パーソナリティ岡佳奈の「声色日記」

〜広島を中心に活動中です。声のお仕事を中心に〜

動物の鳴き声から、声について考える。声の大きさナンバーワンの動物は、、いったい!?

安佐動物公園の元園長さんのコラムに、

 

「これまで私は、動物の声の大きさランキングを見たことがない。」

 

と書かれていて、意外でした。

 

たしかに、、

体重や、走る早さ、、は思い浮かぶ動物がいるけど、

声が大きい動物って、なんなんでしょね。。

 

ゆきちゃん似の白ヤギに近づいたら、

「べへへへェェ〜〜〜〜〜」と鳴かれ、

 

かぼそい「メェ〜〜〜」じゃあ、ないんだね。。

と驚いたこともあったけ。

(しかもちょっと目が怖い。)

 

鳥類も意外に大きいですよね!

長く鳴かない分、甲高い「ギャア!!」系の鳴き声がふりかかってきて、ビックリすることも。

(特に安佐動物公園、ぴーちくパーク入り口のインコの威圧感は、これまで何人の広島っ子を泣かせてきたことだろう。。)

 

ほんとだ、声の大きさナンバーワンの動物ってなんなんだろ!

 

 

なんでも動物の声のランキングがないことの理由について、、元園長さんは、、

 

• 測る距離など、測定条件を統一することが難しい。

• 期待するときに鳴いてくれない。

 

だからだそうです。

 

そりゃそうですね。

、、動物はそれでいい!!

 

 

そんな元園長さん、園内の動物の鳴き声を録音してまわったことがあるそう。

おもに、夜。

夜は雑音が少ないうえ、人が通ると警戒してかならず鳴く動物もいるから。

 

しかし!

いざいつもの巡回のようにまわるも、機材を持っていたり、「録るぞ!」という気持ちをびんかんに察知してか、全く鳴いてくれないことがよくあったそうで、、

 

まさに野生の勘!!

 

やっぱり、調べることも難しかったようです。

 

 

そこで、元園長がこれまで聞いた中での、大声ナンバーワンがあげられています。

 

 

 

それは、、

 

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雄ライオン!!!

 

分かる!ような、意外なような!?

 

コラムによると、、雄ライオンの声は、

「だた、大きいというより、音量と音質がすごい。

低音のド迫力だ。

ゴロゴロと雷のように低く響き、室内で聞くと窓ガラスがビリビリと振動するのだ。」

 

 ただ、音量が大きいというだけでなく、重低音で響いた迫力から

元園長さんのなかで、雄ライオンの声は大きい!という印象になった、というのが興味深いです。

 

つまり、

「音量+音質=声が大きい」というイメージ。

 

 

声の研修を受けると、胸を響かせる(=共鳴させる)訓練もしていきます。

 

いわゆる「チェストボイス」

お腹(正確には肺)で息を吸い込み、胸を響かせ、あばら骨を震わせることで、共鳴させた声。

 

印象としては

• パワフル

• 歯切れがいい

• 大声でなくても、聞き取りやすく集中力を与える

• 説得力がある

 

と考えると、

雄ライオンの響く重低音ボイスは、やっぱり王者の貫禄にふさわしい!!

 

 

 チェストボイスは、男性は自然とできている人も多く、福山雅治さんとか、姜尚中さん、、などええ声の方のイメージが浮かびますね。

 

 

対するのは「のど声」

共鳴が少なく、音程も高いところで安定するが、声帯も痛みやすい。

また、どちらかというと、説得力に欠けるとも言われる。

 

声がとおりにくい、、と感じるときは、のど声になってる可能性が高いですね。

 

 

こうやって特性をみても、

大きい、説得力のある声を出すには、

大声でしゃべるだけじゃなく、声の質が重要だ、ということが分かります。

 

 

チェストボイスができてるかどうかは、鎖骨の交わるあたりを手で覆い、しゃべってみると分かります!

振動が手のひらに伝わってくるなら、できています!

 

しかし、、

やっぱり、声で印象づけられるものって、意外に多いんだなぁ〜と思った記事でした^^